電気自動車の駆動系全体に対応する統合シミュレーションを可能とします。
様々なコンポーネントを組み合わせることで、EVシステム全体と実際の走行車の状況をソフトウェア上で再現し、ドライブモードの変更やそれに伴う電気消費量及び燃料効率等を解析することができます。
EVマシンの基本設計を行うための各種計算・解析環境を用意しています。
EV設計の基本的な設計条件となる、モーターに関連する電気的・機械的性能、形状、設置スペース、制御信号情報などを用いた統合的な設計作業が可能になります。
さらに最適化のための手法も用意しています。
SIMDRIVE3D Standard Editionに含まれる機能の1つは、自動テンショナー付き摩擦ベルトドライブ(平ベルト、ポリVベルト)のシミュレーションであり、あらゆる形態の設計に対するソリューションを提供しています。追加モジュールのMulti Beltツールでは、トランスミッションのベルトドライブやチェーンドライブを多層化して、自由に組み合わせることが可能です。
Value Trainモジュールは可能な限り複雑な解析を行えるよう設計されています。カムのねじり加振から始めて、バルブ要素を1つずつ複雑化して、最終的に完全な動的接触シミュレーションを実施します。
Timing Beltモジュールでは、オートテンショナー付きタイミングベルトのシミュレーションによって、NVH、システム荷重、および動力損失の検討が可能です。
Advanced Chain Driveモジュールでは、ブッシュ、ローラー、サイレントチェーンを含むタイミングドライブ機構に対して、チェーン全体の動的NVH検討のための解析および最適化が可能です。
Advanced Crank Trainモジュールでは、クランクトレインのたわみ-ねじり連成振動のシミュレーションが可能です。基本バージョンでは、クランクシャフトの縮退ねじり振動解析を実施できます。
DMF Advancedモジュールは、デュアルマスフライホイールの精巧なマルチボディモデリングと、簡易的な流動学的アプローチの両方を提供しています。内部バネ1つの要素でセットアップできる3種類の一般的な構成がすべて含まれており、それらを自由に組み合わせることが可能です。
このモジュールでは、ジャーナル軸受とISO玉軸受/ころ軸受のシミュレーションと評価が可能です。また、高速シミュレーション用の基本弾性軸受もあります。
ジャーナル軸受:Structureモジュールは構造力学をMBSシミュレーションに組み込みます。その結果、応力評価がリアルタイムの結果と組み合わされて、安全係数や構造内の一番弱い箇所の確認が可能になります。強力なMBSシミュレーションと組み合わせることで、現実的な荷重条件下での非常に高度な応力解析が可能になり、DOEプロセスも容易になります。内蔵の多才な要素タイプによって、どのようなコンポーネントの慣性および剛性テンソルも即座に計算できます。
クランクシャフトのウェブ設計における体系的アプローチのベースとして、この要素では特定の設計パラメータを容易に変化させることが可能です。
BEM Rotary Connectorは、トランスミッションやドライブライン、ねじり振動ダンパーで使用されるシャフトのセットアップに適用できます。MBSモデルへの自動変換によって、高精度なシミュレーションモデルの完璧なセットアップが可能になります。
BEM Springは、スプリング構造モデルを作成するための正確なアプローチを提供します。MBSモデル作成の自動化プロセスを始めとして、時間領域のシミュレーションから得られた変位を使用して、スプリング内の応力を計算し、そのライフサイクルを予測します。
BEM STEP Fileでは、STEP形式でCADモデルをインポートした後、BEM計算用にサーフェスメッシングが可能です。完全なサーフェスの自動メッシング機能と、CSketch-2D-Editorによる単一面の手動メッシング機能が提供されています。
ギアトレイン内で回転する複数の平歯車対の機構運動と振動のシミュレーション
ドライブラインやトランスミッションのカタカタ音や動的伝達誤差を、クランクシャフト、デュアルマスフライホイールおよびクラッチと組み合わせて完全な6DOFで解析
複数段の遊星変速機配置における機構運動と振動のシミュレーション
Case Studiesモジュールを使用することで、異なる設計スタディ(サブアセンブリの置き換えなど)を実施する場合や、パラメータまたは荷重を変更した場合も、容易にシミュレーションを編集して実行することが可能です。
Parameterstudiesモジュールでは、モデルパラメータの変動幅と増分を指示することや、特定の出力パラメータを選択することが可能です。
さらに内蔵のModel Optimizerによって、指定した目標パラメータの最適条件や限界値も指示できるようになります。
Reportgeneratorモジュールでは、一連の定義済み出力結果をもとに、簡単にシミュレーションの標準レポートを作成できます。また、ユーザー定義のレイアウトを用いて、どのような会社デザインにも適合させることができます。このツールには、標準的なVDA-FEAD解析のテンプレートも含まれています。
Controllerモジュールは、制御された電気機械を改良するためのさまざまな手法をサポートしています。同期モータや誘導モータのための基本的な解析モデルは、精度をより追及するためにFEM解析でパラメータ化することが出来ます。
先進的な構造、音響解析のためには、電磁界ギャップ分布の結果として得られる表面荷重を考慮する必要があります。Air Gap Field要素を使用すると、フレキシブルロータとステータボディを、全タイムステップにおいて適切な数値に基づいて加振することが出来ます 。
Controllerモジュールは制御構造の設定や、センサ、コントローラ 、 アクチュエータを含む従来のPID制御ループの構築を可能にします。
パワートレインと駆動系の機構運動やNVHを時間および周波数領域で解析するために、必要なすべての重要機構が組み込まれたMBSDソフトウェア
3D Elementsモジュールは、弾性または流体ジャーナル軸受を含むクランクトレインや駆動シャフト全体のたわみ-ねじり連成振動に対する強力なツールを提供します。さらに、たわみ危険回転数に対する時間領域の旋回解析も可能です。構造全体の固有モードは6DOFアニメーションで表示できます。
高度な構造解析のために、2つの要素Flexible BodyおよびModel Calculationは、多次元のMBSDシミュレーションと構造解析の最新手法をすべて揃えています。
縮退されたFE構造を読み込んで、それらをマルチボディシミュレーションと組み合わせることが可能であり、改良型のモデリングプロセスが実現されています。また、それをモード縮退法と組み合わせると、さらにシミュレーション時間が短縮されます。
モーダル解析は独立した解析法であり、SIMDRIVE3Dにそのまま組み込まれています。
NVHモジュールは、運転中の動的な負荷に対して構造解析ソルバを実行します。MBSシミュレーションの結果は、FEメッシュ全体の応力や変位を計算するため後退代入されます。さらに、音響のポストプロセッシングツールにより、表面上に配置されたパッド全体から放射音響パワー(ERP)の評価が可能です。
SIMDRIVE3Dの新しいThermo-Elementモジュールでは、ゴムダンパーのような温度依存性の高いコンポーネントに対して、リアルタイムの熱-機械連成シミュレーションが可能です。
このモジュールは、回転対称構造内部の2D熱流を計算します。このモジュールにはSIMDRIVE3Dのスケッチャー機能も含まれており、伝熱解析用のモデルやアセンブリを迅速かつ容易にセットアップすることができます。
Animationモジュールは、ユーザーがシミュレーション結果を2Dおよび3Dでアニメーション表示できるようにするツールです。システム分析を容易にするだけでなく、洗練されたプレゼンテーションを作成するためにも使用できます。
被制御系(アイドル回転数制御やCBCだけでなく、アクティブテンショナーや他の機構)のセットアップが可能です。エンジン圧力の補間により、実際のエンジンに匹敵するような制御構造を持つエンジンモデルのセットアップも可能です。
Basic Vehicle Modelモジュールは、車両と駆動伝達系の相互作用を考慮した、ドライブトレインの動的シミュレーション機能を提供します。このモジュールには、下記のような車両の直進運動に関する典型的挙動が含まれています。
FMU exportモジュールは、FMUインターフェースファイルのエクスポートを可能にします。
エクスポートツールにより、SIMDRIVE 3Dにてモデリングした内容をFMUファイルとしてエクスポートすることができます。外部ソフトウェアにてインポートすることで、他のプログラムでモデルをシミュレーションすることができます。
SIMDRIVE PV Static Toolは、ベルトドライブに特化した、2次元の静解析ツールです。ベルト、プーリーレイアウト、テンショナー等の情報から釣合い位置などを算出し、迅速で現実的な駆動系の設計を行う事が可能になります。主にコンセプト段階の設計ツールとして使用されています。